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FORD KOREA 2016 NEW KUGA

  • 2015-12-13 23:17
  • ACROFAN=權 容滿
  • yongman.kwon@acrofan.com
国内だけでなく全世界的にSUVの人気はまだ熱い。特に国内でも高い人気を見せる階級には、小型、準中型SUV程度を挙げることができるが、利便性と実用性などで武装したSUVの人気はハッチバックの墓という国内市場の性格を無色にするほどだ。特に適切なサイズとディーゼルエンジンの高い経済性を兼ね備えた小型SUVは、若い層から家族のためのファミリーカーに至るまで、様々な役割から素晴らしい選択として挙げられる。

この階級は人気が多いほど、国内外の市場での競争も激しい。国内で会ってみることができる車の中で似たような階級を挙げると、VOLKSWAGENの「TIGUAN」、NISSANの「QASHQAI」程度がよく知られている同様の階級で、国内ではHYUNDAIの「TUCSON」、KIAの「SPORTAGE」、SSANGYONGの「KORANDO C」程度がこの階級に該当する。もちろんFORDも既に似たような階級の、限りなく似たような車を国内に披露したので、ガソリンエンジンをベースにした米国型の「ESCAPE」がこれに該当する。

FORD KOREAが新たにリリースした「2016 NEW KUGA」を話すときに欠かせないのが「ESCAPE」との関係である。 ONE FORD戦略で来る兄弟車のような存在である「ESCAPE」と「KUGA」の関係は、すでに「FUSION」と「MONDEO」などでもよく見せてくれたことがある。しかし、生まれが米国と欧州という地球の反対側の距離差と同じくらいのパワートレインの構成と車両の走行性格などもかなり異なり、ヨーロッパ生まれの「KUGA」は国内でも人気のある「ヨーロッパスタイルの準中型SUV」の典型的な人気公式をかなり反映してある。

 
▲ONE FORD戦略で米国型は「ESCAPE」、ヨーロッパ型は「KUGA」で見ることができだろう。

 
▲あちこちで少しの差別化されているポイントがあるだろうが、見た目は基本的に大きな違いはない。

「2016 NEW KUGA」の外形は、実際に、既存の「ESCAPE」との違いを見つけるのは容易ではない、隠れた画像検索する感じ日程度だ。これはよく知られているようにONE FORD戦略で市場の特性に対応する形でパッケージングするFORD特有の戦略のおかげでもある。もちろん主要市場での現地特化戦略を使用して、戦略モデルを披露するメーカーを見つけることが難しくもなく、モジュール型構造で様々な構成を作り出す最近の傾向を見たときFORDが変わったとも言えないほどだ。

「2016 NEW KUGA」はFORDが国内市場では初めて披露するディーゼルSUVモデルで高い性能と燃費を両立する2.0LデュラトークTDCiディーゼルエンジンを搭載した。 3,500rpmで最高出力180馬力、2000〜2500rpm区間で最大トルク40.8kg・mの高動力性能と、1,500rpm程度の低い回転数でも最大トルクの90%に達するかなりのレベルのトルクを得ることができる。トーク曲線で見たとき、最大トルクの90%水準では1,500〜3,500rpm台で出てきて、最高出力は3,500rpmで出てくる。

一緒に使用される変速機は、湿式デュアルクラッチ方式の6段パワーシフトで、これを使用するエンジンの高トルクに対応するための組み合わせで見られる。そしてインテリジェントAWDと先端のトルクオンデマンド(Torque on Demand)システムが、各車輪に最適量のトルクを供給し、後輪にも最大60%の駆動力配分が可能と路面の状態が頻繁に変化する状況にも優れた対応力を示し与える。特に「NEW KUGA」のサスペンションとハンドリングは、ドイツのニュルブルクリンクでのテストで整えられた点も強調されている部分である。

 
▲画面と「シンク2」の存在は、ダッシュボードとセンターフェイシアのデザインをかなり独特にした。

 
▲後ろのためのテーブルはかなり良いアイデアのように見える。

「2016 NEW KUGA」は全長4,525mm、全幅1,840mm、全高1,690mmで競争車種と似たようなレベルの大きさを持っているが2,690mmのホイールベースは室内空間の面でもう少し期待できる部分となる。前の座席の方は、運転席に電動調整シートが入って、後部座席の方にシートの角度を調節できるリクライニング機能があるのは利点で見るだけである。また、後ろのためのテーブルなどの屋内のあちこちで斬新なアイデアが適用された部分も見られた。

ダッシュボード側の目に見える部分は、ボタンが少ないことと、音声認識通信システム「シンク(SYNC)2」の存在だ。ソニーブランドのインフォテインメントシステムをベースにして、ほとんどのインタフェースはタッチスクリーンベースのインターフェイスに統合して、ボタンなどを最小限に減らしたことが目立つ。もちろん初めて触れるとかなり戸惑うことができるが、タッチスクリーンの存在のおかげで適応に大きな困難はないと思われる。惜しい点はほとんどが英語ベースで、「シンク2」の国内利用率はやや疑問がかかる。

「2016 NEW KUGA」の便宜装置では簡単な足の動きを介して手を使わずに簡単にトランク、バックドアを開くことができるハンズフリーテールゲート(Hands-free Tailgate)、案内音声やセンサーを利用して駐車場を助ける自動駐車補助システム(Active Park Assist)などがある。これと共に燃費向上のためのオートスタート - ストップ機能(Auto Start-Stop System)も適用されて、約5〜10%の燃料削減効果と燃料効率面でもクラス最高水準の13.0km / L(新燃費基準)の燃費を実現できるようにした。

 
▲ISG機能や自動駐車補助などのスイッチは、アクセスに便利な場所にある。

「2016 NEW KUGA」はFORDの様々な安全性と利便性の技術が集約されたモデルで、様々な精密技術が有機的に調和を成し乗員の安全を保護する先端インテリジェントプロテクションシステム(Intelligent Protection System)が適用されている。超高強度鋼板で構成されたセーフティケージ構造の車体に走行安全性を大幅に向上させる電子走行安定制御(Electronic Stability Control)、運転席と助手席、そして全座席サイドで展開されている7つのエアバッグシステムなどが基本的な適用されている。

車両に搭載された各種センサは、走行環境の車の反応性と安全性を大幅に向上させた。車線逸脱危険性を事前に最小限にする車線逸脱警告機能、一定の速度と前の車との安全な距離を維持するアダプティブクルーズコントロール(Adaptive Cruise Control)、前方衝突検出センサなどの豊富な安全機能が搭載された。車線逸脱警告機能の場合、車両の設定に介入レベルを設定することができ、最も強く設定した場合、車両が直接ステアリングに関与して車を戻したりもする。

アクティブシティストップ(Active City Stop)機能は、低速走行状況で車両間の衝突の危険を検知して、運転者がブレーキを踏まなかった場合には自動的にブレーキを作動させ、衝撃を避けるか、または最小限に抑える。また、「KUGA」の存在感を最大限にするLEDデイタイムランニングライトが含まれているバイキセノン(Bi-Xenon)HIDヘッドランプに自動照射角調整機能と低速走行コーナリングランプが適用されて、走行状況に応じて自ら光を調整し、最適の夜間視界を確保することができる。

 
▲期待よりスペースが体を圧迫してくる独特の違和感があった。

 
▲2列のスペースは、大人が乗ったときに少し息苦しい感じが少し惜しいほど。

ACROFANは12月8日、仁川の永宗島で行われた「FORD KOREA 2016 NEW KUGA メディア試乗イベント」に参加し、永宗島一帯で「2016 NEW KUGA」の試乗を行った。試乗は永宗島一帯で高速走行と市街地走行、路面が良くない国道コースの構成、さまざまな状況で「2016 NEW KUGA」が付いている能力を確認することができようにした。特に最近のダウンサイジングの傾向にはかなり高出力の2Lディーゼルエンジンとデュアルクラッチトランスミッション、4輪駆動という魅力的なアイテムの組み合わせが生み出すシナジーも期待されている部分であった。

外部からの車を眺めた時と、車両の外寸を見た後車に上がった際の感じのある程度の期待値があるはずである。そして「KUGA」の場合、最初の車に上がったときに、この期待値を超えて少しの違和感がある。予想よりも運転席のポジションはより高く、視野も広くてAピラーの視界遮蔽も少なくて快適な感じがするが、実際に車の寸法よりも少し狭い感がある。シートが少し高くなってもステアリングコラムに足が届くなど、期待よりも少し惜しい。

軸間距離が2,690mmならあまり小さい方ではない後部座席のスペースも物足りなさが残る。身長180cm程度の成人男性が乗ったときに膝が前のシートに触れる程度ではないとしても、視覚的には多少窮屈感が感じられるほどの空間である。限られたスペースの中で「KUGA」のパッケージングは、トランク側より気を使ったものと見ることもできるが、2列を思い切ってもう少し後ろにスライドさせて構成してもよくなかったのかという物足りなさが残る。また、座席の床が平らであるおかげで後席は多少高く感じもする。

運転席の周りの部屋の構成で物足りなさが残る部分をもう一つ挙げようと、トランスミッションの位置だ。トランスミッションの位置を中心トンネルよりダッシュボード上に載せ貼っているおかげでパーキング状態では、空調機と機能ボタンを押して、ディスプレイを確認するには多少不便である。もちろん仕方ない選択であることがその下方にもカップホルダーとパーキングブレーキ、センターコンソールボックスなどが付いていて移動の余地は少なく見える。センターコンソールボックスも容量は十分ではなく、ここまで来れば室内空間の構成に物足りなさももう少し大きくなる。

 
▲2Lディーゼルの中ではかなりのパフォーマンスを中心にセッティングされたパワートレインを使っている。

このクラスで強力なエンジンとデュアルクラッチトランスミッションを上げたおかげで、出発は軽くて追い越し加速などもかなり満足感がある。ギア比は航続状況で約5段2,000rpmで90km / h、6段2,000rpmで110〜120km / h程度の平凡な設定を持っているのに、市街地走行などでも適度なレベルの変速で快適な感じを与える。変速速度は変速ショックなどによる不快感がないように多少遅い姿なのに、おかげで市街地走行でもトルクコンバータ方式の変速機と同様の滑らかさを示している。

2L TDCiエンジンは最大トルクの90%が1,500rpmから出てくるだけ追い越し加速などでターボラックも大きく感じられないので扱いやすい。しかし、騒音と振動が少し残っている感じで、特に停車中に感じられる振動は同じクラスの車両より少し強く感じられる方だった。走行中の騒音は大きく耳障り程度はなかったし、80〜100km / hを超えると風切音が入って来ることも車の階級を考えると、少しの物足りなさの中に納得できる部分である。

サスペンションとダンパーの設定はかなり堅くなっており、スピード違反バンプなどで多少速く入ると、体に感じられる衝撃はちょっと大きいほうである。しかし、そんな中でも車の挙動は大きく揺れなかったし2次反動などもほとんど感じられなかった。最近の新車が快適さと安定感を両立するための多少柔らかいセッティングを使うことを考えると少しユニークな設定ではないかと思う。ブレーキも踏力の配置は踏むほど正確だったが、反発力より人為的抵抗の中でブレーキの強さを調節する感じを受ける。

 
▲実用トルク領域台が広くて扱いやすい良好な特性を持つエンジンである。

そもそもこの車両が性能を強調する車両ではないが、排気量比では高出力設定を持つ2Lディーゼルエンジンの力で動く性能はかなり水準級である。長い直線区間で最高速度を目標に加速したとき160km / h以降には、力が抜ける感じがして、190km / h前後ではこれ以上加速がされていなかった。このときに約5段4,000rpm、6段3,000rpm前後なのに200km / h前後で制限がかかっていないかと思う。現実的にはほとんどの高速道路でも物足りなさを残さない程度の性能でもある。

そして電子4輪駆動システムとニュルブルクリンクでトリミングしたというサスペンションの真価は、このような高速走行でも感じることができた。市内から剛性率と硬さ、不快感の境界を行ったり来たりしていたサスペンションは、高速走行で全く滑らか頼もしい感じを与え、ステアリングの感触や直進性なども立派だった。高速コーナリングでも少しは重心が高かったが、それ以上に路面をよく握っているという感じを与え、全体的に扱いやすい性格を持っていることを感じることができた。

高速走行時のほとんどの駆動力は前輪に配分されるが、一般的な走行では約7:3程度の前後輪駆動力配分が行われ、時によっては後輪駆動力が60%まで行われるようにすることが「NEW KUGA」の特徴でもある。駆動力配分についてはインストルメントパネルにも確認できるようにしているが、実際には常時四輪駆動で駆動力配分などがすべて全自動で処理されるように単純に見えるているだけだ。全体的には、常時四輪駆動システムは、車両の走行性をかなり高めた感じでもある。

 
▲各種機能の操作は最初乗っても難しくないが、燃費は少し惜しい。

車両の操作性の部分は問題なく直感的なアプローチが可能である。トリップコンピュータの操作はステアリングホイールのボタンで行うことができ、メニューは画面の端からツリー構造を示しており、最大3段ほど複雑ではないようにほとんどの機能を確認することができる。また、インフォテインメントシステムもメニューを呼んできてたら、タッチスクリーンにほとんどの設定を行うことができるので、難しいことはない。惜しい点なら国産を使用したナビゲーション以外のほとんどが英語であるという点だが、「シンク2」以外大きく惜しい部分はない。

試乗時の燃費は多少乱暴に走ったことを勘案してもそれほど印象的ではないレベルである11km / L程度が出てきた。これは最高速度のテストを含めて全体的な走行で燃費を思わずに多少速い走行したからがこの理由だろうが、車両に燃費管理関連機能がISG以外特にないのも理由になることができる。活用の成果は別個に、多くの車が燃費を最大化するための別のエコモードなどを設けることに比べて「KUGA」は、トランスミッションのD / S程度にISG設定などと連携して差別化する様子である。

一方、このクラスで強力なパワートレインを備えても動力性能と燃費で少しの物足りなさが残るもう一つの理由は、車両の重量側面もある。「2016 NEW KUGA」の公差重量は1860kgで、常時4輪駆動を勘案しても、競合他社の車両に比べ、かなり重い。公認燃費は複合13km / L、都心12km / L、高速道路の燃費14.6km / L程度であるが、燃費と環境規制に敏感な欧州モデルであるだけに、最近の傾向に応じてもう少し軽量化し、別のエコモードなどでより積極的な燃費確保しようとしたらどうだろうと思う。

 
▲2016年の輸入準中型SUV市場は競争がより激しくなると予想される。

最近、国内にお目見えFORDのヨーロッパ産新車の商品性はかなり魅力的であり、同じブランドの中でも地域に応じてこれを他の車出てくることができるかと思うほどだ。 FORDの欧州モデルは欧州ブランドよりもヨーロッパの好みによく合わせて、他のヨーロッパのブランドの以上に高い走行性能など充実の基本を備えているほどだ。そして、このような「ヨーロッパの味」が国内市場にも魅力的だったので、「FOCUS」、「MONDEO」などのヨーロッパ型ディーゼルモデルは国内でもかなり宣伝している様子である。

「2016 NEW KUGA」が付いている最大の魅力では無難さから来る、実用性ではないかと思う。最も人気の高い適切なサイズのセグメントとアクセシビリティの高い価格で、階級とフォームファクタで来る実用性に加えて、いくつかの便利な仕様と構成の変化に作られた競争力は無視できないレベルである。特に全体的な車両の構成では、この差が最も似合う顧客層は若い子が一つくらいある30代の家庭のファミリーカー用途に思われるほど、全体的な車両の構成がこれに最適化された姿である。

一方、「ALL-NEW MONDEO」をはじめ、フォーカスディーゼルに続き、国内でFORDのディーゼルモデルラインナップを強化した「2016 NEW KUGA」は、ヨーロッパのブランドの以上にヨーロッパの味を盛り込んだモデルでもある。また、最も人気の高いセグメントである準中型SUV市場でそれなりの競争力と成果が期待されるモデルもあり、国内で好まれる各種便宜仕様を標準搭載しても競争力のある価格帯を備え、主な顧客層である30〜40代のファミリーカーの選択に優れた代案を提示することができると期待される。