acrofan

産業 経済 技術 ゲーム
社会 生活 自動車 メディア

【CES 2021】LG、未来技術対談で「ニューノーマル時代は分野間境界を超える革新が必要」を強調

  • 2021-01-15 16:29
  • ACROFAN=Bora Kim
  • bora.kim@acrofan.com
LG電子は1月13日、CES 2021で「一緒に作る革新(ONwards、Together)」をテーマにした「LG未来技術対談(LG Future Talk)」を開催した。国際テック・家電展示会であるCES 2021は、米国時間1月11日から14日までの四日間、コロナウイルスにより全面オンラインイベントに進行される。

LG未来技術対談を通じてLG電子CTOバク・イルピョン社長は、ファンデミクに対応するLG電子のLGクロエロボット、スマート熱画像カメラ技術などの革新的な製品と新製品を紹介し、人工知能の発展段階を紹介する新しいレポートを公開した。また、「LGシンキュー」アプリケーションと一緒にニューノーマル時代を導くために協力する革新を強調しながら対談を進めた。

今回の行事には、CTA(Consumer Technology Association;米国消費者技術協会)CEOのゲイリー・シャピロ(Gary Shapiro)、スマートミールキット(Meal Kit)企業Tovala CEOのデビッド・ラビ(David Rabie)、人工知能スタートアップ企業Element AI CEOのジャンフランソワ・ガニェ(Jean-François Gagné)、グローバルソフトウェア企業LuxoftのCEOドミトリーロスキニン(Dmitry Loschinin)などがパネルに登場し、未来技術とビジョンについての会話を交わした。

▲LG電子CTOのバク・イルピョン社長と司会者のエイミーアリヤが対談を行った。 (資料提供:LG電子)

まずパク社長は、全世界がファンデミクを経験しながら向き合った日常の中で持続的な変化のためのソリューションの実装は、実質的な技術に裏付けされるべきだと説明した。また、想像を超えるスケールとスピードで急変しているニューノーマル時代をリードするためには、競争相とも協力するなど境界を越えたプラットフォームの競争力を備える協力革新を強調し、オープンイノベーション戦略を立てると明らかにした。

これに最近LG電子が開発した配送ロボット、「UV-C(Ultraviolet-C)ランプを利用した殺菌ボット」など、様々なLGクロエロボットと空気清浄技術を適用した電子マスク「LGピュリケアウェアラブル空気清浄機」、スマート熱画像カメラ技術などを紹介した。

対談に参加したCTAのCEOゲイリーシャピロは、デジタル革新を促進するためにはオープンパートナーシップが重要であると強調し、「LGイノベーションカウンシル(LG Innovation Council)」を良い例として挙げた。オープンイノベーションの観点からさまざまなインサイトを通じて未来技術と新事業機会を発掘するため運営されている「LGイノベーションカウンシル」は、パク社長が議長を務め、人工知能、ビッグデータ、クラウド、ロボット、モビリティなどの各分野の専門家12人が参加する。

▲CTAのCEOゲイリーシャピロは、デジタル革新のための良い例として「LGイノベーションカウンシル」を挙げた。

これと共に公開されたスマートホームサービスを提供する家電管理アプリ「LGシンキュー」は新しいライフスタイルを提案するプラットフォームとして新しい顧客価値を披露する。LG電子はオープンイノベーションをベースに様々なパートナーとの協力を通じて、LGシンキューアプリのプラットフォーム生態系を拡張し、顧客は「LGシンキュー」を使用して多くの時間をかけなくても多様で有益な経験をすることができる。

LG電子は米国のスマートミールキット企業であるTovalaと協業してLGシンキューアプリの生態系を拡大するだけでなく、食生活に関する新しい顧客価値を創出する計画である。顧客がミールキットのパッケージに書かれたバーコードをLGシンキューアプリでスキャンすると、オーブンが自動に最適の調理コースを設定する。予熱、調理温度と時間設定などが必要でなくて便利で、TovalaのミールキットはLGシンキューアプリでも購入が可能である。

LG電子は顧客がLGシンキューアプリを利用して食品を購入できるように今年中にグローバル食品会社であるNestle、Kraft-Heinzなどと協力し、アメリカホームサービス企業のホームアドバイザー(HomeAdvisor)との提携を通じて、LGシンキューアプリで家の中にある家電を別の空間に設置することを申請するサービスも披露した。

▲アップグレードされたインテリジェントなライフスタイルのプラットフォームLGシンキュアプリが公開された。 (資料提供:LG電子)

昨年LG電子はCES 2020で、カナダ人工知能ソリューション企業であるElement AIと一緒に開発した人工知能発展段階を発表したところである。人工知能の発展段階は、▲1段階の効率化(Efficiency)▲2段階の個人化(Personalization)▲3段階の推論(Reasoning)▲4段階の探求(Exploration)計4段階で構成されている。

今年LG電子は、人工知能、ロボット工学、消費者権利、倫理など、様々な分野の専門家と一緒に作ったインタラクティブコンテンツ形式のレポートである「AIX Exchange(人工知能経験エクスチェンジ)」を公開した。このレポートは各分野の専門家たちが眺める人工知能の未来と人工知能の発展段階の役割について説明する。

これにパク社長は、個人化(2段階)と推論(3段階)の人工知能を体験できる「ビジョンパック(Vision Pack)」を紹介した。 「ビジョンパック」はディープラーニング技術を活用してイメージを判断する視覚知能を製品に入れてユーザーと状況を理解し、冷蔵庫に「ビジョンパック」を適用すると家の外で冷蔵庫の中を確認して必要なものの購入ができ、冷蔵庫の中の材料とユーザーの好みに合わせてレシピ推薦もしてくれる。

これと共にLG電子は、スイスに本社を置くグローバルソフトウェア企業Luxoftと設立したJoint Venture「Alluto」が今月の27日に発足するとも発表した。Allutoは「webOS Auto(ウェブOSオート)」プラットフォームをベースにヘッドユニット(Head Unit)、後部座席エンターテイメントシステム(RSE、Rear-Seat Entertainment system)などを含む車両用統合インフォテインメントシステムを市場にリリースする。