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ゲイツ財団の年次Goalkeepers ReportがCOVID-19の影響の著しい格差を指摘

  • 2021-09-14 11:00
  • ACROFAN=PRNewswire
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【シアトル2021年9月14日PR Newswire=共同通信JBN】


*新データは、世界が最悪のシナリオ回避に乗り出したことを明らかにした。公平な回復とグローバルゴールに向けた継続的な前進を確かなものにするため、長期的投資の必要性も浮き彫りになった


ビル&メリンダ・ゲイツ財団(Bill & Melinda Gates Foundation)は14日、国連の持続可能な開発目標(グローバルゴールズ)に向けた進展に対するパンデミックの悪影響を示す最新のグローバルデータセットを盛り込んだ、5回目の年次Goalkeepers Report(https://nam10.safelinks.protection.outlook.com/?url=https%3A%2F%2Fwww.gatesfoundation.org%2Fgoalkeepers%2Freport%2F2021-report%2F&data=04%7C01%7Canna.casparius%40gatesfoundation.org%7Cd53e60ab5e734d449ced08d96d8cdfcc%7C296b38384bd5496cbd4bf456ea743b74%7C0%7C0%7C637661274075514900%7CUnknown%7CTWFpbGZsb3d8eyJWIjoiMC4wLjAwMDAiLCJQIjoiV2luMzIiLCJBTiI6Ik1haWwiLCJXVCI6Mn0%3D%7C1000&sdata=0ZUS1GE1sk9HjuzIMaZOB9VjaNnwLNXrUjqUHgovUCs%3D&reserved=0 )を発表した。


ビル&メリンダ・ゲイツ財団の共同議長であるビル・ゲイツ(Bill Gates)、メリンダ・フレンチ・ゲイツ(Melinda French Gates)両氏が共同執筆した今年のリポートでは、COVID-19がもたらした格差は依然として顕著で、パンデミックの影響が最も大きかった人々の回復が最も遅くなるとの見通しが示されている。COVID-19のために、2019年に比べ2020年にはさらに3100万人が極度の貧困に追い込まれた。また、先進国の90%が来年までにパンデミック前の国民1人当たり所得水準を回復する見込みなのに対し、中・低所得国でそうした見込みがあるのは3分の1に過ぎない。


幸いなことに、この壊滅的状況の中で、世界は最悪のシナリオ回避に乗り出した。昨年のGoalkeepers Reportで、米ワシントン大学保健指標評価研究所(IHME)は、世界のワクチン接種率が14ポイント低下し、25年間の進歩が事実上、25週間で帳消しになると予測した。しかし、IHMEの新たな分析では、低下は、依然として受け入れ難いものではあるものの、予想の半分にとどまった。


リポートで共同議長は、数十年にわたるグローバルな協力、コミットメント、投資があったからこそ可能となった「息をのむようなイノベーション」を強調。最悪のシナリオを回避できたことは称賛に値するとしながらも、それだけでは不十分だと指摘している。パンデミックからの回復を真に公平なものにするには、COVID-19ワクチンの迅速な開発につながったような、健康と経済への長期的投資が必要で、それによって回復の取り組みを加速し、世界をグローバルゴールズの達成軌道に戻すべきだと訴えている。


共同議長は「(この1年で、)進歩は可能だが、確実というわけではないとの思いが強まった。この18カ月で達成した成果をさらに発展させられれば、パンデミックを最終的に収束させ、健康、飢餓、気候変動といった基本的な問題への取り組みを再び加速させることができる」と記している。


リポートは、パンデミックが世界中の女性により大きな経済的影響を与えたと強調。高所得国、低所得国を問わず、パンデミックに端を発した世界的な景気後退により、女性は男性より大きな打撃を受けている。


メリンダ・フレンチ・ゲイツ氏は「女性は世界各地で構造的な壁に直面しており、パンデミックの影響を受けやすくなっている。今こそ女性に投資し、こうした不公平に対処することで、各国政府はより公平な回復を促し、将来の危機に対して経済を強化することができる。これは単に正しいだけでなく、全ての人にメリットのある賢明な政策だ」と語った。


リポートはまた、いわゆるCOVID-19ワクチンの「奇跡」が、数十年にわたる投資、政策、パートナーシップで、ワクチンの迅速な展開に必要なインフラ、人材、エコシステムが確立された結果であることも解説している。しかし、COVID-19ワクチンの前例のない開発、展開を可能にしたシステムが存在するのは主に富裕国で、このため、世界が平等に恩恵を受けているわけではない。


ビル・ゲイツ氏は「COVID-19ワクチンを公平に入手できないのは、公衆衛生上の悲劇だ。このままでは、裕福な国や地域が将来、COVID-19を貧困に起因する病気の1つとして扱うようになってしまうリスクが非常に高い。どこに住んでいるかに関わらず、全ての人がワクチンを入手できるようにしなければ、パンデミックを過去のものにすることはできない」と語った。


全COVID-19ワクチンの80%以上が高・中所得国で投与されており、中にはブースター投与をカバーできるよう必要な数量の2-3倍を確保している国もあるが、低所得国の投与率は1%未満である。さらに、COVID-19ワクチンの入手は、ワクチンの研究開発や製造能力のある地域と強い相関関係がある。例えば、アフリカには世界人口の17%が住んでいるにもかかわらず、ワクチン製造能力は世界の1%にも満たない。


リポートは最後に、世界が、研究開発、インフラ、イノベーションへの投資を、恩恵を受ける人々に近い場所で行うよう求めている。


ゲイツ財団のMark Suzman最高経営責任者(CEO)は「われわれは、低所得国の研究者やメーカーが、必要とするワクチンや医薬品を生み出す能力を強化するため、現地のパートナーに投資しなければならない。今時最大の健康課題を解決するには、世界中の人々のイノベーションと才能を活用するしかない」と語った。


▽ビル&メリンダ・ゲイツ財団について


ビル&メリンダ・ゲイツ財団は、どの命にも平等な価値があるという信念の下、全ての人々が健康で生産的な生活を送れるように支援している。発展途上国では、人々の健康状態を改善し、飢餓や極度の貧困から抜け出す機会を提供することに注力している。米国では、全ての人々、特にリソースの乏しい人々が、学校生活や人生で成功するのに必要な機会を得られるようにすることを目指している。ワシントン州シアトルを拠点とする同財団は、ビル・ゲイツ、メリンダ・フレンチ・ゲイツ両氏の指示の下、Mark Suzman CEOが主導している。


▽Goalkeepersについて


Goalkeepersは、持続可能な開発目標(グローバルゴールズ)に向けた進捗を加速させるための同財団のキャンペーンである。われわれは、グローバルゴールの背景にあるストーリーやデータを年次レポートで紹介することで、進捗状況に対する認識を高め、各国の指導者たちに責任を負わせ、グローバルゴール達成に向けて行動を促してくれる新世代のリーダー「ゴールキーパー」のやる気を引き出したいと考えている。


▽グローバルゴールズについて


2015年9月25日、ニューヨークの国連本部で、世界193カ国の指導者が17の「持続可能な開発目標」(https://www.un.org/sustainabledevelopment/sustainable-development-goals/ )(グローバルゴールズ)にコミットした。これらは、2030年までに「貧困をなくす」「不平等や不公平と戦う」「気候変動を解決する」という3つの並外れたことを達成するための、野心的な目的と目標の数々である。


▽メディア問い合わせ先


media@gatesfoundation.org
リポートのリンク:https://www.gatesfoundation.org/goalkeepers/report/2021-report/
レポートのビジュアルアセット:https://gatesfoundation.isebox.net/goalkeepers/goalkeepers-report-2021