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北海道のHBA、オンプレ型IaaS / HPE SimpliVityでVDIサービス基盤を刷新

  • 2021-02-16 14:19
  • ACROFAN=Newswire
  • newswire@acrofan.com
ITインフラのソリューション・ディストリビューターである株式会社ネットワールド(本社:東京都千代田区、代表取締役社長 森田 晶一)は、株式会社 HBA(本社:札幌市、代表取締役執行役員社長 伊藤 尚樹)のクラウド型VDI(仮想デスクトップ)サービス「Hi-DaaS(ハイダース)」のシステム基盤刷新プロジェクトにおいて、ネットワールドが提供する日本ヒューレット・パッカード(以下、HPE)のハイパーコンバージド・インフラストラクチャー(以下、HCI)「HPE SimpliVity 380 Gen10」(以下、SimpliVity)が採用され、本格稼働開始したことを発表した。SimpliVityは、HPEが提供する次世代オンプレミス消費サービス「HPE GreenLakeフレックスキャパシティ」(以下、GreenLake)を利用して運用されている。

HBAは、2013年から「Hi-DaaS」サービスを開始しているが、最近は通常のPCと同様の環境が求められるようになり、動画やWeb会議などの重いアプリケーションを快適に動作するよう性能、安定性を向上させる必要があった。コロナ禍のテレワークや在宅勤務の増加やセキュリティ強化で、VDIのニーズは今後ますます高まると予想され、柔軟な拡張性を確保する必要があった。

SimpliVityは、高い処理能力と耐障害性を備えており、高効率な圧縮・重複排除機能や高速バックアップを備えたVDIサービスのインフラ環境をシンプルに実現できた。

SimpliVity は、オンプレミス配置型のIaaSとして導入されており、従量課金モデルで利用できるGreenLakeサービスにより、VDIサービスの成長に合わせて柔軟に最適な投資でシステムを増強でき、また、緊急のリソース追加ニーズにも迅速に対応できる。今回の取り組みを推進するに当たり、ネットワールドの提案や支援が高く評価されている。

HBAは、充実した設備を有する自社データセンター「HBA-iDC」を中核として、民間企業や自治体など、数多くの顧客の事業活動をご支援する各種クラウドサービスを提供している。その中の1つであるVDIサービス「Hi-DaaS」は、2013年のサービス開始以来、顧客のセキュリティ対策や働き方改革に大きく貢献してきたが、最近ではVDIの適用領域が拡大し、通常のPCと同じように使いたいという要望が増えている。

しかし、旧環境では、チューニングなどに多くの工数がかかっていたため、サービス基盤の性能や安定性をより高めるためにサービス基盤刷新に着手。旧サービス基盤は、3Tier構成で構築されており、運用管理や障害原因の切り分けなどに苦労することも多かったことから、先進的なインフラ環境をシンプルに実現できるHCI製品の導入を決断し、SimpliVityを選定した。SimpliVityは、高い処理能力や耐障害性を備えていることに加え、高効率な圧縮・重複排除機能や高速バックアップなどの多彩な機能を備えている。

さらに、今回の採用の大きな決め手となったのは、HPE独自のコンサンプションソリューションであるGreenLakeであった。サービス基盤を構築する際には、採算性などを考慮して最初はスモールスタートで始め、その後需要が拡大した場合には、ディスクなどのリソースを追加調達した。すると、最初に調達した機器とリースのタイミングがずれてしまい、最終的に無駄なコストが残ってしまう。その点、GreenLakeサービスで導入すれば、オンプレミスでありながら、クラウド型と同様に従量課金で使用でき、サービスの成長合わせてコスト効率よくタイムリーに対応可能となる。

また、緊急のリソース追加ニーズにも迅速に対応できるため、「Hi-DaaS」の基盤構築に非常にマッチした仕組みであると評価された。さらに、通常のリースと異なり、GreenLakeは保守サービスも含まれるためTCO削減にも役立つ。

インフラ構築面での工夫としては、SimpliVityの特長であるHCIコンピュートノードを活用している点が挙げられる。通常のHCI製品では、増設の際にHCIノード本体を追加する必要があるが、ディスク容量に余裕がある場合などは余剰な投資になるのに対して、SimpliVityは安価なIAサーバーをコンピューティング専用のノードとして組み合わせることで、コストを抑えつつ処理能力だけを高められる。HBAでもこの利点を活かし、「HPE SimpliVity 380 Gen 10」を5ノード、「HPE ProLiant DL360」を5ノードの構成でサービス基盤を構築している。

「Hi-DaaS」では、多様なアプリケーションに対応するためにフルクローン方式を採用しているが、SimpliVityの圧縮・重複排除機能を活かすことで、十分な領域を確保できている。

GreenLake によるSimpliVity導入の主な成果は以下のとおりだ。
・SimpliVityのストレージは全てオールフラッシュディスクを搭載しているため、以前より格段に高いレスポンス性能が得られ、動画やWeb会議などの重いアプリケーションも、快適に動作することができる。
・旧環境ではバックアップにも長い時間がかかりましたが、SimpliVityの高速バックアップ機能により、運用効率が大幅に向上した。
・SimpliVityは、インフラ全体をVMware vCenterだけで統合管理できる上に、クラウドベースの運用監視プラットフォーム「HPE InfoSight」により、故障の予兆などが検知された場合はプロアクティブに通報され、迅速な対応が可能となり、安定稼働を維持することができる。
・GreenLakeにより、必要になった時点でリソースを追加できるため、サービスの成長にコスト効率よくタイムリーに対応可能となった。通常のリースと異なり、GreenLakeは保守サービスも含まれるためTCO削減にも役立つ。