助監督として20年近いキャリアを持つキム・ドクミン監督にとって本作 『DOG DAYS 君といつまでも』は、監督デビュー作にあたる。そんなキム監督のキャリアには、日本が少なからず関係しているという。
「兵役を終えて自分の将来について悩んでいた頃に『攻殻機動隊』を観て、ああいうものを作りたいと強く思ったのです。アニメーションを学びたいという情熱に駆られ、日本に行きました。語学学校に通いながら、韓国でアニメーターとして何ができるのか、ただ絵を描くだけでなく物語を語りたい、けれども小説を書くという選択肢はない…などと悩んでいたとき日本の映画学校に出会い、そこで 2年間、実践的な技術を学びました。そして監督に専念することを決意したのです。」
学校を卒業した後は韓国に戻り、助監督としての経験を積んだという。しかしながら、順風満帆にキャリアを重ねたわけではない。様々なアルバイトしながら経験を重ね、ついに50代にして初の監督作『DOG DAYS 君といつまでも』を撮るチャンスを得たのである。本作を「気取らない作品にしたかった」と語るキム監督は是枝裕和監督を尊敬しており、「彼の感性をほんの少しでも取り入れたかった」とも話している。
世代によって語られるさまざまなストーリーが織りなすハートウォーミングな群像劇の撮影中、登場人物たちに寄り添いながら、監督が心に思っていたことや大切にしたものは何かと尋ねると、「派手でスタイリッシュに撮るよりも、正直でありたいと思っていました。セリフのひとつひとつに、純粋な感情を込めたかったのです。誰かの真摯な姿に涙した経験があるので、その真摯な姿をできるだけ切り取りたいと思ったし、それがよき物語につながると信じていました。誰かを想うということは、自分の欲望や隔たりを捨てることだと思います。『DOG DAYS 君といつまでも』は、それぞれの登場人物がしがみついているものを手放しながら成長していく姿を描いています。」
合わせてメイキングカットを解禁!キム・ドクミン監督とミンソ役のユン・ヨジョン、ジヌ役のタン・ジュンサンが和やかに打ち合わせをしている様子やワンダの安全に考慮して行われた撮影の様子などが収められている。
10月23日(水)に新宿ピカデリーで開催される駐日韓国大使館主催「コリアン・シネマ・ウィーク2024」(https://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=7910)プレミア上映会に元プロレスラーでタレントの北斗晶の登壇決定!本作の話はもちろん北斗の家族でもあるフレンチブルドッグの魅力や足繁く通うほどの韓国愛をたっぷりと語る。さらにMCは韓流MCでおなじみの古家正亨が務める。
<「コリアン・シネマ・ウィーク2024」プレミア上映会>
日程:10月23日(水)18:30
会場:新宿ピカデリー
登壇者(予定):北斗晶、古家正亨(MC)
入場料:2,000円均一(税込)
チケット購入方法:10月12日(土)00:00(10/11(金)24:00)から劇場ホームページにて販売(https://www.smt-cinema.com/site/shinjuku/)
劇場窓口:10月12日(土)劇場オープン時から販売
主催:駐日韓国大使館 韓国文化院
https://www.koreanculture.jp/info_news_view.php?number=7910