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次世代データセンターのマシン「INTEL NUCサーバーソリューション」デビュー

  • 2015-05-04 16:42
  • ACROFAN=權 容滿
  • yongman.kwon@acrofan.com
伝統的なタワー型PCは、機能の統合とフォームファクタの小型化などで机を離れリビングなどで領域を広げており、性能が高くなったノートパソコンは、デスクトップPCの位置を脅威するに至った。また、PCのサイズが小さくなって構成が単純になり、生活の中で簡単に見ることができるデジタルキオスクとサイネージなども今ではほとんどPCをベースにすることを見ることができる。

このように、フォームファクタの変化は、単純な物理的な大きさの変化を超えて新たな方向性を見つけることが多い。代表的にINTELのNUC(Next Unit of Computing)は、小さいサイズの基本的なコンピューティングのための主要な能力をすべて入れて、PCへの用途以外にもさまざまな形で活用されている。

特にデジタルキオスクやサイネージなどの高性能Embedded領域でNUCはすぐに利用可能な優れたパッケージングを提供している。これと共に、エネルギー効率と集積が重要なサーバーへの活用も、NUCは既存のサーバーより高い集積度とエネルギー効率などで注目されており、検証されたWindows Server 2008 r2と2012 r2、Linuxの最新バージョンなどのサポートまで加わっに応じてこれをデータセンターで活用するための試みも行われている。

TRUE NETWORKS JAPAN(https://www.nucserver.com)でINTEL NUC Kit NUC5i5MYHEモデルをベースに採用しデザインしたNUCサーバー(NUC Server)ソリューションは、家庭用だけでなく、Embeddedとサーバなどでの活用も期待されるパッケージのモデルである。 INTEL vProテクノロジーをサポートする第5世代Core i5-5300Uプロセッサーを搭載し、高いレベルの管理性を提供するこのモデルは、デジタルキオスクやサイネージなどのハイエンドEmbeddedでの活用で優れた効率を期待することができる。また、小さなサイズと、高い電力効率、vProテクノロジーを使用した優れた管理性はこのキットのデータセンターでの活用も期待できるようにする。

■管理性を増し、エンタープライズとEmbedded市場に対応するNUC

 
▲NUC5i5MYHEモデルは、最新のNUCモデルの独特な存在感を持つ。

5世代Coreプロセッサを使用するNUCは大きく3つのシャーシと4つのボードの組み合わせで、合計6つのモデルが紹介されている。これらNUCの共通点は、モバイルプラットフォームのためのTDP 15W級のCore i3、i5-Uシリーズプロセッサをベースとしているものであり、前の世代のもそうだし、今の世代モデルもほとんどはコンシューマー市場向けのプラットフォームをベースにしている。シャーシは、2.5型ドライブのサポートの有無とバックパネルの構成に応じて大きく三つに分かれて使用される。

しかし、これらのモデルの中で唯一のユニークな面を持つNUCを言うとNUC5i5MYHEモデルである。マザーボードにNUC5i5MYBEを使用するこのキットは第5世代Core i5-5300U vProプロセッサーを利用して、エンタープライズやEmbedded環境に必要な管理とセキュリティ機能などを追加で提供する。そしてvProベースのプラットフォームで提供されているリモート管理技術は、物理的に離れて配置されているEmbedded環境だけでなく、高密度に配置されているエンタープライズやデータセンター環境で高い管理性を期待することができる。これらの側面をTRUE NETWORKS JAPANは注目して「NUCサーバー」と呼ばれるプラットフォームを完成した。

もちろん、vProテクノロジーを持っていても、第5世代Coreプロセッサ·ベースのプラットフォームはまだコンシューマーレベルにより近い。 ECCのない一般的なDDR3Lメモリとコンシューマー市場向けSSDなどをすぐに適用するのができるということは、コストでは利点だが長時間の駆動環境の信頼性は、疑問を抱くこともある。しかし、現在のコンシューマプラットフォームの信頼性もほとんどの状況でEmbeddedに匹敵する程度で、リモート管理技術を使用して、ダウンタイムを最小限に抑えることができる技術的基盤も備えており、格差は大幅に減った。

 
▲Core i5-5300U vProプロセッサーを中心としたシステム構成を備えている。

INTEL NUCキットNUC5i5MYHEモデルは、INTELのNUCボードNUC5i5MYBEとシャーシ、アダプタなどを一緒に構成したベアボーンの形だ。 NUC5i5MYBEボードは、モバイルのための低消費電力プロセッサであるCorei5-5300U vProプロセッサをベースに縦、横12cm程度の大きさで、基本的なコンピューティングの需要を満足させるための入力、出力関連の機能を提供しているが、このボードではディスプレイ出力はディスプレイポート(DP)で、他の周辺機器の入出力はUSB 3.0で、そしてネットワークは有線ギガビット接続で解決する。

第5世代Core i5-5300Uプロセッサは、基本的な動作速度は2.3GHzでターボ·ブースト·テクノロジーを使用した最大動作速度2.9GHz、2コア4スレッドの構成にTDPは15Wで定義されている。 14nmプロセスを使用して作成され、プロセッサダイに最大900MHzで動作するHDグラフィックス5500とDDR3L 1333、1600をサポートするデュアルチャネルメモリコントローラを内蔵しており、パッケージレベルでは、プロセッサパッケージにPCHまで一緒に統合した。

また、このプロセッサの特徴では、第5世代Coreプロセッサのために考慮された機能をもれなく見つけることができてることである。演算性能のための命令サポートの面では、最新のコマンドセットであるAVX 2.0とAES-NIまでサポートされ、仮想化関連ではVT-xとVT-dなどが、セキュリティのためにはTXT技術やIPT、SIPPなどがサポートされて、管理をためには、vProまでサポートされている。すなわち、このプロセッサベースのプラットフォームは、コンシューマー環境より企業等のIT環境を考慮した構成を有している。

 
▲vProテクノロジーは、ビジネス環境のための様々な技術で構成されている。

プロセッサに内蔵されたHDグラフィックス5500は、前の世代のコントラスト機能、性能とも向上があった。機能面ではDirectX 11.2、OpenGL 4.3とOpenCL 2.0などがサポートされてグラフィックス·コア内にクイック·シンク·ビデオエンコーダ、HEVC、VP9などの最新規格の映像を処理可能なデコーダが内蔵されて優れたマルチメディアデータの処理性能を期待することができる。また、基本的な設定出力段は二つのミニディスプレイポート1.2ポートを装備し、バックライト、調節可能電圧、タイミングを備えたeDP出力も提供している。

これと共にINTEL vProテクノロジーとAMT v10.0、TPM v2.0がこのNUCボードに内蔵されて、高い管理性とセキュリティ性を提供する。 vProテクノロジーは、エンタープライズ環境のためのセキュリティ、管理性を提供し、個人情報保護のためのIPT、TPM、TXTなどの機能と、強力なリモート管理機能を提供するAMTなど、さまざまな機能を含んでおり、これにより企業でPCをより安全に活用して効率的に管理できるようにする。

AMT機能を持つvProベースのPCは強力なリモート管理機能を提供する。システムでこの機能を有効にしてIPを割り当てると、遠隔地からのシステムの状態とハードウェアリソースなどを確認することができ、遠隔地からの電源オン·オフ、iKVM機能を介してリモート操作してシステムを配置してオペレーティングシステムのインストールなどを行い、問題を解決することができる。このような機能は、企業のPC管理だけでなく、遠隔地に配置されたEmbeddedシステムやデータセンターに集積配置された場合にも有効である。

 
▲背面には、最新のインターフェイスと共にシリアルポートのためのホールもある。

 
▲メモリは1.35V DDR3L、ストレージは2.5型SATAとM.2を利用可能。

INTEL NUCキットNUC5i5MYHEのEnclosureはアルミとプラスチックで構成されており、前面には2つのUSB 3.0ポート、背面にはUSB 3.0ポート2つとギガビット対応イーサネットポート、2つのミニディスプレイポート1.2対応ポートが提供される。また、このモデルのEnclosureは2.5型ハードディスクを装着することができるスペースが設けられており、背面パネルにシリアルポートを搭載することができるホールも設けられている。この他にも、ユーザーが交換可能なカバーで機能とデザインをカスタマイズすることが可能である。

NUCはベアボーン形態の製品で、使用するには別途のメモリとストレージを購入し装着する必要がある。シャーシは下部ネジ4本を緩め簡単に開くことができ、これだけで拡張のための主要なスロットに直接アクセスすることができる。メインボードには2つのメモリスロットと2つのM.2スロット、2.5型ハードディスクのための標準的なSATA 6Gbpsポートと電源コネクタ、内部USB 2.0ポートヘッダなどを確認することができる。 eDPは、ボードの反対側にあり、使用のためにはボードに取り外す必要がある。

メモリは、最新のノートパソコンに使用される一般的なDDR3L SODIMMをそのまま活用することができ、2つのスロットを介して最大16GBまで拡張が可能である。 1.35VのDDR3Lメモリのみをサポートするのでメモリを購入と装着時もう一度確認する必要もある。また、グラフィックス·コアがメインメモリを共有するため、最適なパフォーマンスのためにはメモリソケット2つを両方使用してデュアルチャネルメモリを構成することをお勧める。

 
▲M.2ソケットは、ストレージとワイヤレスネットワークを拡張するためのものである。

ストレージのサポートは、M.2ソケットとSATAポートを利用した方式をすべて活用できる。 M.2インタフェースではSATA3、PCIe接続の両方がサポートされ、M.2キータイプBの22x42、22x80規格を装着することができる。標準SATAポートを介した接続ではシャーシに最大9.5mmの厚さまでの2.5型ドライブを装着することができる。これにより、どちらを選択するか、あるいは両方のインターフェースを活用することもできる。

ネットワーク接続は、基本的には有線ギガビットの接続のみ提供されており、個別にM.2 22x30スロットに無線接続のためのカードを装着し、シャーシに内蔵された無線アンテナを接続してワイヤレス接続環境を構成することができる。このとき、プラットフォームの機能を最大限に活用するためにはINTELの最新のワイヤレスアダプタを使用することが推奨される。この他にもサウンドのサポートは内蔵されたRealtekのコーデックを使って前面サウンドジャックを作用することができ、背面のミニDPポートを利用してグラフィックス·コアを使用した7.1チャンネルオーディオ出力もサポートしている。

電源は外部アダプタで供給され、12〜19Vの間で柔軟な選択が可能で、19V 65Wの壁掛け型アダプタが基本的にパッケージに含まれている。モバイルプラットフォームベースのNUCが消費する電力量を考えると組み込まれているアダプタにも容量は十分である。また、NUCのEnclosureは、VESAマウントブラケットと取付穴を支援してシステムを簡単に固定することができ、ケンジントンロックを使用して盗難の対比もできるようにした。

INTEL NUCキットNUC5i5MYHEモデルは、それ自体としても完全なコンピュータの姿を持つ。このせいでエンタープライズクラスの構成でミニPCを活用しようとするユーザーにも魅力をアピールするほどの機械的完成度は優れる。当然のことながら、これらの完成度があるため、NUCサーバー(NUC Server)の愛称で呼ばれ、企業の領域で活躍するようになったのも事実。 TRUE NETWORKS JAPAN(https://www.nucserver.com)でしようとする今回のNUCサーバーソリューションランチングは、それでより深い意味を持つ。

 
▲INTEL NUC Kit NUC5i5MYHE主要諸元