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サムスンバイオロジックスとエスティキューブ社、免疫抗がん剤(CDO委託開発)契約締結

  • 2020-03-03 16:47
  • ACROFAN=Bora Kim
  • bora.kim@acrofan.com
サムスンバイオロジックスとエスティキューブ(STCube)社が免疫関門抑制剤新薬候補物質である「STT-003抗体」の受託開発(CDO:Contract Development Organization)の契約を締結したと3日、明らかにした。

サムスンバイオロジックスは本契約により、「STT-003抗体」の細胞株開発から工程開発、臨床試料生産及び臨床試験計画(IND)提出に至る開発サービスを提供し、グローバル臨床および非臨床用物質を生産する計画である。

 

サムスンバイオロジックスは2018年CDO分野への進出を宣言した後、現在まで計47件のプロジェクトを実行しながら迅速にトラックレコードを積んでいる。

エスティキューブ社は世界最高水準のCMO∙CDO∙CRO競争力を備えたサムスンバイオロジックスを免疫抗がん剤開発のためのパートナー社として選択した。

本契約に関連した両社の意思決定が迅速に行われ、初期議論段階から契約締結完了までわずか2週間だけががかかった。

米メリーランド州にあるエスティキューブ社のR&Dセンターで発掘した「STT-003抗体」は、多国籍製薬会社と物質移転契約(MTA:Material Transfer Agreement)を締結して共同研究を進めてきた免疫関門抑制剤新薬候補物質である。

エスティキューブ社の研究者はSTT-003が免疫細胞と癌細胞の表面に広く発現されて免疫機能を抑制する新しい免疫関門物質であることを確認した。

特にSTT-003は様々な癌細胞でPD-L1よりも高く発現され、「STT-003抗体」の抗がん効果が既存の抗がん治療剤である「PD-1 / PD-L1抗体」より優れると期待されている。

エスティキューブ社は「STT-003抗体」の単独療法だけでなく、併用療法の臨床的安全性と有効性を証明するため来年から順次的にグローバル臨床研究を進める計画であり、米MDアンダーソンがんセンターなど有数の医療機関とも「STT-003抗体」のグローバル臨床試験を準備中である。