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エスバイオメディックス、3次元繊維芽細胞集合体を用いた目元しわ細胞治療剤臨床承認

  • 2020-03-02 16:02
  • ACROFAN=Bora Kim
  • bora.kim@acrofan.com
エスバイオメディックスは食品医薬品安全先から開発されている皮膚由来線維芽細胞集合体(商品名:FECS-DF)を用いた目元しわ細胞治療剤の臨床試験承認を受けたと28日明らかにした。
 
目元しわ細胞治療剤はエスバイオメディックスの源泉プラットフォーム技術である「3次元微細組織形成技術(技術名:FECS - Functionally Enhanced Cell Spheroid)」を適用して開発された。細胞集合体形態の細胞治療剤の臨床試験は国内初の事例である。今回の臨床試験は両側目元しわの試験対象者を対象に、24週間の安全性と有効性を評価するための研究として中央大学病院皮膚科で今年の上半期から施行される計画である。
 
 

このプラットフォーム技術は培養皿の表面を生理活性タンパク質でコーティングして細胞の自己構造化(self-organization)を誘導する技術である。エスバイオメディックスと韓国科学技術研究院(KIST)生体材料研究団のキム・サンホン博士チームが共同研究を進めており、継続的に臨床適用分野を発掘している。
 
自己皮膚由来線維芽細胞集合体は患者の皮膚組織から分離された繊維芽細胞を培養してこれを3次元微細組織スペロイド形で構造化される。それに応じて細胞間で相互作用が活発に起こりコラーゲン、エラスチンなどの細胞外基質、組織再生関連の成長因子およびサイトカインなどの生成量が従来の細胞治療剤に比べ増加している形態を示した。
 
特に本技術によって形成される3次元微細組織を構成する細胞外基質は、生体内の状態と同様に高度に組織化されていて生体内注入時の組織内生着率と細胞生存率が非常に高いことが期待される。既存の細胞治療剤に比べ、治療効果も改善されることと予想される。