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Microsoft Connect:Microsoftのブロックチェーン編

  • 2018-02-04 21:52
  • ACROFAN=金 炯根
  • hyungkeun.kim@acrofan.com
韓国Microsoftは11月13日の午後、ソウル市鍾路区に位置した自社の会議室で「Microsoft Connect:Microsoftのブロックチェーン」編を開催した。

この日の行事はブロックチェーンの定義と関連技術の理解、そしてMicrosoftのブロックチェーンビジョン及び戦略などを紹介するために設けられ、韓国Microsoftのギム・ウォンジン部長が講演者として発表した。

 
▲「Microsoft Connect:Microsoftのブロックチェーン」編が開催された。

 
▲韓国Microsoftのギム・ウォンジン部長が講演者として発表した。

「ブロックチェーン(Block Chain)」を語るには欠かせない「ブロック(Block)」は暗号化された情報資産ネットワークのデータが永久的に記録されたファイルを意味し、一つのブロックは一種の出納帳簿と類似している最も最近取引(Transaction)のユニークな情報を記録する。ブロックが完成したら次のブロックがチェーンを形成することができるハッシュ(Hash)を生成するが、ブロックに記録された取引情報は一度記録されると変更および削除が不可能である。

「ブロックチェーン」の代表的なサービスであるビットコイン(Bitcoin)は2009年にリリースされた仮想通貨として2017年まで時価総額が20億ドルを突破し、これにより「ブロックチェーン」は仮想通貨のフレームワークを構成する最も重要な技術で知られるようになった。「ブロックチェーン」は匿名性を確保し脱中央化概念のP2Pネットワーク基盤で分散された共有情報を利用する方式で結合された暗号化と分散システムである。

「ブロックチェーン」の産業が拡張されながらさまざまな用語が使用されているが、多く使用される用語は以下の通りである。

- ICO(Initial Coin Offering):コイン開発者がコインを配りながら投資を受ける仮想通貨市場の参入初期段階をいう。

- Mining(採掘):作業証明と補償を含む意味で、仕事情報を完了したとき、その報酬としてコインを受け取ることを「採掘された」という。

- Node(ノード):採掘および「ブロックチェーン」を使用するために「ブロックチェーン」を配布するソフトウェアを実行して「ブロックチェーン」をダウンロードするコンピュータ

- Hash Value:任意の長さの入力メッセージを固定された長さで暗号化させた情報。データの整合性検証、メッセージの認証などに使用される。

- P2P(Peer to Peer)ネットワークに参加する個人ユーザーが同等の位置で特定ユーザーに依存的ではなく共同のネットワークで保有している情報を相互にサービスすること。

- PoW(Proof of Work):作業証明。採掘を通じてコインを発掘して採掘者が利益をとる。代表コインは「ビットコイン」がある。

- PoS(Proof of Stake):持分証明。より多くの持分(コイン)を持つほど「ブロックチェーン」の帳簿に記録する権限がもっと多く付与され、利子の形でコイン保有者が補償される構造。代表コインは「イーサリウム」がある。

- dApp(Decentralized Application):分散されたアプリケーション。中央化されたサービスはサーバーが中央からユーザーに情報を提供または情報を受けながらユーザーの活動を制御する。このような中央サーバーからユーザーを制御するのではなく、各ユーザーがP2Pネットワークに基づいて相互に合意された情報を通じて活動を展開していくようにするプログラムである。

- Smart Contract:条件とその条件に応じた行為が入力されている契約。たとえば毎月10日の領収確認チェックがされると約束された費用が送金される概念。

- Alt Coin、ビットコインを除く余りコインを称する

「ブロックチェーン」の長所としては大きく「暗号化されたセキュリティ」、「共有されたネットワーク」、「元帳」、「分散処理」などがあり、それぞれの特徴は以下の通りである。

- 暗号化されたセキュリティ(Secure):暗号化技術を使用して詐欺から保護し、共有された情報のトランザクションセキュリティを強化する。

- 共有されたネットワーク(Shared):「ブロックチェーン」は参加する組織や企業の構成の両方と共有する。これらの共有データベースの構成には競争関係であっても相互の利益のために参加することができる。

- 元帳(Ledger):一度の記録のみ可能ですべてのトランザクションの記録が変わらない不変の情報で維持される。

- 分散処理(Distributed):「ブロックチェーン」は数多くのコピーが存在し、このコピーは多ければ多いほど有利で、コピーでデータの機密性と整合性を成立させることができる。

「ブロックチェーン」の概念が拡張されながら「ブロックチェーン2.0」が現れるようになあったがこれは「Smart Contract」を通じて契約書に追加ロジックを含めるように元帳の機能を拡大する点が特徴である。「ブロックチェーン1.0」と「ブロックチェーン2.0」の違いでは「ブロックチェーン1.0」はデジタル通貨でその用途が制限されるとすれば、「ブロックチェーン2.0」はスマート契約などでその可能性がさらに拡張された概念で見ることができている。

Smart Contractにはロジックが含まれており契約書に記録され様々な条件を実行することができる。一般契約と同様にこのようなSmart Contractは合意された条件によって決定され、「ブロックチェーン2.0」の分散元帳に保存されて存在する。これにSmart Contractを法的な契約効力がある実行可能なコードや機能として考えることができるが、これを説明する例としては「契約書に約定された貸出を記録し貸出金を複雑な返済条件に合わせて貸出してくれる複雑な金融取引を簡素化させることができる」という点を挙げることができる。

Microsoftは「ブロックチェーン」を活用する場合、企業の透明性を向上させてデータの民主化でビジネスを様々な形に分散して向上させることができるという点に注目した。このすべてのビジネス領域で「ブロックチェーン」の技術をベースに新たな革新を作るために努力しており、このような革新に貢献するためにエンタープライズ「ブロックチェーン」共同体であるEEA(Enterprise Ethereum Allience)のメンバーとして活動している。

また、オープンエンタープライズコンピューティング環境のための既存のインフラとの連携に焦点しており、「開放型」を中核に置いた戦略に基づいてブロックチェーンプラットフォーム、開発ツールおよび技術などをすべてオープンソースとして公開し、顧客が希望するブロックチェーン・ソリューションを活用するできるように支援している。これと共に「プロジェクトタブレットチュルリ(Project Bletchley)を介して、企業が既存のITインフラストラクチャにブロックチェーン・ソリューションを溶かし入れることができるよう支援し、既存のシステムとの互換性を提供する。

Microsoftはクラウドを通じて企業が「ブロックチェーン」の導入を加速するように支援する。Microsoft Azureマーケットプレイスから提供されるテンプレートを活用して簡単に「ブロックチェーン」を構成して配布することができ、一般的に3週間程度の時間がかかる初期導入過程をMicrosoft Azureを通じて15分ほどに短縮できるという。

 
▲Azureマーケットプレイスから提供されるテンプレートを活用することができる。

これと共にMicrosoftは2017年8月に企業のブロックチェーン技術の導入を支援する新しい技術である「ココフレームワーク(Coco Framework)」を公開したところである。「ココフレームワーク」はエンタープライズクラスの「ブロックチェーン」の運用とセキュリティに必要なレベルを達成するために要した複雑な開発方式のような「ブロックチェーン」プロトコル技術の欠点を解決するための新しいフレームワークである。

「ココフレームワーク」は企業が商業的な目的で使用しているブロックチェーンネットワークに必要な高速転送速度と分散管理、機密保持などを支援する。これにより金融、供給網管理、流通、ヘルスケア、小売など幅広い業種で発生する可能性のある様々な状況に対応できる基盤を用意、企業が「ブロックチェーン」技術でデジタル変換することを助支援する。

一方、MicrosoftはGitHubに2018年のうち「ココフレームワーク」をオープンソースプロジェクトの一環として公開する予定であり、顧客とパートナー、「ブロックチェーン」及びビジネスコミュニティなどと継続的に協力して「ブロックチェーン」技術の発展を図っていく予定である。