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[Media Actually]あなたのメディア経験を買います。:② 私たちはどれだけ他の人を経験しているのか

コンテンツキュレーター徐希禎博士の[Media Actually]あなたのコンテンツの経験にストーリーを加えたコンテンツのキュレーター、徐希禎(ソ・ヒジョン)です

  • 2017-09-02 20:25
  • ACROFAN=徐 希禎
  • press@acrofan.com
 
[企画コラム]あなたのメディア経験を買います。

① あなたはすでにそれを選択している
② 私たちはどれだけ他の人を経験しているのか
③ 答えは「○○な」メディア経験にある

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一般的に、人々は自分が「他の人から影響を受けた。」という話を聞いたとき、非常に不快に思っている。この記事を読んでいる読者も、自分が誰かの影響を受けて政治的判断をしたとか、誰かから説得されて何かを買ったという話を聞けば気持ちがあまり良くないだろう。 なぜかというと、 人々は判断や行動をすることにおいて、 自分が最も主体的な存在でなければならないためだ。

さらに、他の人は外部から影響を受けても自分は影響をほとんど受けないと認知したりもする。Davison(1983)が提示した「第三者効果の研究」によると、人々はメディアが及ぼす効果について、そのメッセージの対象が誰なのかに応じて メディアの影響力がそれぞれ違うと判断する。基本的にはマスメディアの説得的なメッセージが人々に影響を与えていると思ってはいるけど、その説得的メッセージに自分は説得されず、他の人は説得されると判断するものである。

このように人たちは自分が誰かから影響を受けて行動したということを認めるのをはばかっている。特にその誰かがマスメディアの性格を持つ大衆やメディアの場合にはなおさらだ。しかし実際に個人は他人との相互作用の中でお互いに影響を及ぼしながら生きていく存在だ(Fiske&Taylor、1984)。それを認知するかまたは認定するかの差があるだけ、個人の行動や態度、思いなどは知らず知らずに他人の影響によって変化されることができる。

Durkheim(1912)は外部から個人の行為を強制する力として一般化された他者の集合的な力が存在すると見て、Mead(1934)もまた一般化された他者の反応について個人が適応していると主張した。一般化された他者の集合的な力はメディアが登場してからその範囲が非個人的他者にまで拡張されただけだ。

最も代表的な例として世論調査が挙げられる。世論調査は一般大衆の意見や経験を示す代表的な方式だ。測定方式に対する問題点を提起してまで世論調査の結果に執着するのは人々が他人の集合的意見について影響を受けるためだ。言葉そのまま個人ではなく「多数」または「集合」については支配的なこととして受け止めて影響を受けているのだ。思い出してみよう。(自ら世論調査の結果に対して影響を受けていると認定するかとは別のこととして)世論調査の結果を確認し、またその結果に影響を受ける他人を心配した自分の姿を。とても見慣れてはないか。視聴率の数値を見て当該番組に関心をもったことも同じ脈絡である。

だから、ずいぶん前から他人を経験しているあなたのことに戸惑いも、恥ずかしがる必要もない。他人との相互作用の中でお互い影響を与え受けるのは非常に当たり前の現象だ。私たちが悩むべき部分はどのように他人の経験を経験するか、または経験させるのかである。


"あなたのコンテンツの経験にストーリーを加えたコンテンツのキュレーター、徐希禎(ソ・ヒジョン)です。"